【よるのうた】人生という劇場と人生劇場の話 /フォーククルセダーズ

ザ・フォーク・クルセダーズ
シンガーソングライター
¥250

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夜の神保町をぶらぶらしてたら、こんな名前のパチンコ屋があった。

うーん、と思わず考え込まされてしまう名前だけど、ぼくは好きですねえ。

せっかくなんで少し遊んでみたら、ちょっと勝ったので、そのまま全部飲んでやることにしました。
東中野のロックバーにお邪魔してみて、近所の居酒屋で飲んで、ぼーっとしてたらまた「人生劇場」が思い浮かんできた。
なんていうか、こうゆうセンスって今はあまりない気がしませんか？最近はなにかとスマートにまとまりすぎてるというか、よく意味がわからないというか。

いま手にかけようとしてる一万円札を突っ込んで仕舞えば、どうなってしまうんだろう。いずれにしても、もう、どうなるのかわからない程にスッてしまった。

家賃のことや、税金のこと、クレジットカードの引き落としのこと、色とりどりの不安が袋小路に入り込んでいる。もちろんどうしようも、ない。
全て目の前の機械に、吸い込まれてしまった。快感と欲望に取り憑かれた男は、限りなくゼロに近い「もしかしたら」を追い続けてしまった。

「もしかしたら次で、もしかしたら次で」不安を抱えたまましゃがみ込んだ体は、上に飛ぶことはなく、ただただ沈んでいった。けれど、最後の千円が吐き出した玉も尽きかけたところで、大当たり。とめどなく当たり続け、気がつけばドル箱の山に囲まれていた。安堵や興奮が渦巻く桃源郷の中、「もうこれっきりにしよう」そう思った。

なんて下手なことを考えてしまうほど、人生劇場はインパクトがあったなあ。。

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